[22] HTML5の新要素 mark を使ってみよう
最終更新日:2017年11月02日 (初回投稿日:2011年09月01日)今回は、HTML5から新たに加わった <mark>要素を使ってみましょう。
使用する要素 | <mark> 〜 </mark>
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---|
<mark>要素は、前回の <strong> <em> と似ていますが、下記のように区別されます。
・<strong>は「重要性」を表す。すっごい重要だとアピールする所に使用。
・<em>は「強調」を表す。部分的に「意味あいを強める」ために使います。
・<mark>は読者に「注目して欲しい部分」を表します。
mark要素は「注目させたい」ところに使う
<mark> は重要でも強調でもなく、ほかの箇所に関連づけられている文章の1部分を、読者に注目して欲しいときに使います。
「mark(マーク)」は日本語でも「マークする」とかって使いますね。「注目する」とか「印を付ける」って意味です。
ブラウザのデフォルトスタイルでは、ハイライト表示(蛍光マーカーで塗ったみたいな表示)になります。
文章の注目させたいテキストを指定します。
HTMLはこちらです。<mark>と</mark>で囲むだけでとても簡単。
文章の<mark>注目させたいテキスト</mark>を指定します。
mark要素って具体的にどこに使う?
<mark>要素は具体的に、次のようなところに使われています。
せっかくなので、<mark>要素を使って表示してみます。
- 検索スクリプトが出した検索結果内で、該当キーワードをハイライト させるために使う。
- 引用文の中で、特に注目して欲しいテキストに使う。
- コンピューターのプログラムコードで特に注目させたい部分をハイライトさせるために使う。
- 「パンくずリスト」で現在地を ハイライトさせる。
具体例を見ると、なんとなくわかってきますよね。
検索キーワードを書いて、表示されたページで、自分が書いたキーワードが太字になったりハイライトになったりしてますよね。あれは <mark>要素で特化されてたんですね。
2番目の「引用文の中で特に注目して欲しいテキストに」っていうのは、紙の文書で注意したいところに「蛍光マーカーペン」使って目立たせる、あの感覚です。
これは3番目のプログラムコードでも同じことですね。
4番目の「パンくずリスト」とは、よくサイトの上の方にある「HOME > 親ページ > 子ページ > 孫ページ」と階層を示しながら現在位置を表示しているアレです。
(ヘンゼルとグレーテルが由来です。パンくずをちぎって道しるべにしたアレ)
整理しよう!<strong> と <em> と <mark>
それじゃ、3つの要素の使い分けを整理してみましょう。
・警告文など重要性の高いテキストには <strong>要素
・意味合いを強調したいテキストには <em>要素
・重要でも強調でもなく、読者の注目を引きたいテキストには <mark>要素
以前(HTML4 や XHTML1 まで)は、強調のための要素(<strong> と<em> )の定義の仕方が かなりいいかげんだったので、HTML5からは「きちんと使い分けよう」ということになり、「重要でも強調でもない、ただ注目してもらいたい箇所には mark を使おう」ということで追加されたのだろうと思われます。
それだけに strong と em をしっかりと使い分けないと、markも使いこなせない…ってことですね。
ブラウザのデフォルトでの見た目の様子は、
●<strong>要素は「太字」
●<em>要素は「イタリック」
●<mark>要素は「背景が黄色」
になります。
CSSで文字の色や大きさなどを変えて、さらに分かりやすくするとイイですね。
次回予告
いかがでしたか?
<strong> <em> <mark> は何だか説明が 感覚的 ですね。
いろいろ資料を読みましたが、ほとんどこんなかんじで「感じ分けてね」ということでした。
私は一応「感じ分けた感(?笑)」があるんですが、みなさんいかがでしょうか...?
さて次回なんですが、
HTML4 や XHTML1 では使えてた <big>(文字を大きくする)、<font>(書体やフォントサイズや文字色を変える)、<strike>(取り消し線)など、見た目の指定をする要素は、HTML5から削除されました。
「見た目はCSSで整える」ってルールができたからです。
ですが、<small>(文字を小さく)、<b>(太字)、<i>(イタリック)は残ってるんです。意外ですね。
これは、見た目以外の新しい役目を与えられたから。
というわけで次回は、<small>要素、<b>要素、<i>要素 についてです。
<big> <font> <strike> のように「今まであったけど HTML5から廃止された要素」もあります。
これらは「(ちょっとメモ)HTML5で廃止される要素一覧」でまとめていますのでご覧ください。
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Re: はじめまして
Re: No title
ありがとうございます。さっそく直しました。恥ずかしい〜。
またなんかありましたら教えてください。よろしくお願いいたします〜