【39】単語間の間隔を指定する word-spacingプロパティ
最終更新日:2018年08月26日 (初回投稿日:2018年08月26日)
word-spacingプロパティは、単語間の間隔を指定するプロパティです。
単語を分離するスペース(半角スペース)に対して「送り幅」を追加できます。
参考:
・CSS Text Module Level 3 | W3C Working Draft
・word-spacing - CSS | MDN
word-spacingプロパティの値
word-spacingプロパティの値 | |
---|---|
キーワード | normal がデフォルト値。追加のスペースは0です。 |
単位付き数値 | 単位を付けた数値で追加のスペースを指定。マイナスの値も使えます。 |
パーセンテージ | 今のスペースに対してのパーセンテージで「追加のスペース」を指定します。 例えば、今のスペースの倍にしたければ「word-spacing: 100%」 マイナスの値も使えます。 例えば、今のスペースを0にしたければ「word-spacing: -100%」 (ただしこの値は W3C で「at-risk(リスクが有るので勧告候補で削除されるかも)」扱いになっています。) |
グローバル値 | text-indent: inherit; 親の値を継承(コレ書かなくても継承するけど) text-indent: initial; 継承した親の値を解消しデフォルト値に戻す text-indent: unset; 値を解除。親から継承されてるなら inherit、継承されてないなら initial と同じ動作 |
値の継承 | あり | 適用できる要素 | すべての要素 |
---|
word-spacingプロパティの値は、white-spaceプロパティによる「空白処理(複数のホワイトスペースを1つに詰めるかそのままにするかなど)」が済んだ後、単語の間の「単語分離子文字」の両側に半分ずつ適用されるんだそうです。
単語分離子文字(word-separator character)
単語を分離するための文字のことですが、「半角スペース」だと思ってていいかも。
日本語でも「半角スペース」を使えば、word-spacingプロパティが使えます。
word-spacingでよく使う「単語分離子文字」のユニコード(Unicode)です。
Unicode | HTMLでの 特殊文字 |
備考 |
---|---|---|
U+0020 |     |
普通に「スペースバー」を押してできる半角スペース |
U+00A0 |     |
no-break space(分断不可スペース) スペース箇所での自然改行を避けたい時に使う |
この他に、U+10100、U+10101、U+1361、U+1039F、U+1091F が「単語分離子文字(word-separator character)」だそうで、word-spacingプロパティの対象です。
word-spacingプロパティの指定サンプル
word-spacingプロパティの指定例です。
パーセンテージの値は Firefoxくらいしか実装していないようです。
サンプルの HTMLはこんなかんじです。
word-spacingプロパティは HTMLにインラインで書いています。
<div class="mihon">
<b>word-spacing: 未指定(= normal)</b>
This property specifies additional spacing between "words".
この プロパティは 追加の間隔を "単語" の間に 指定します。
</div>
<div class="mihon" style="word-spacing:.5em">(テキストは省略)</div>
<div class="mihon" style="word-spacing:-2px">(テキストは省略)</div>
<div class="mihon" style="word-spacing:100%">(テキストは省略)</div>
<div class="mihon" style="word-spacing:-100%">(テキストは省略)</div>
サンプルの CSSはこんなかんじ。
.mihon {
color:black;
font-size:1rem;
line-height:1.6;
background:#ffc;
margin:1em 0;
border:solid 1px #ccc;
padding:.6em;
width:60%;
}
.mihon b {
display:block;
color:#579961;
word-spacing:normal}
/*word-spacingの各指定はdiv要素に直接style属性で書いています*/
英文でスペースが詰まって見えるフォントの場合に、単語間をあけて読みやすくするためにこの word-spacingプロパティを使うかんじかな。
日本語だとあんまり使う機会はないように感じますけどね。
次回予告
さて次回は、letter-spacingプロパティを使おう。
今回の word-spacing は「単語間」のスペースを調整しましたが、letter-spacingプロパティは「文字間」のスペースを調整します。
1文字ずつ均等に空けたり詰めたりできるプロパティです。
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