[11-1] 他のページにリンクしよう
最終更新日:2019年03月22日 (初回投稿日:2010年11月01日)
絶対URLと相対URL を理解したところで、他のページにリンクしてみましょう。
リンクは「a要素」を使います。「a」は「anchor(アンカー)」の略です。
anchor(アンカー)とは、船の錨(いかり)。
アンカーは、リレーの最終走者、登山でザイルで繋がった最後の人にも使われ、いずれも「錨(いかり)」が由来なんだそうです。「最後に繋ぎ止めるモノ」ってわけらしい。
使用する要素 | <a> 〜 <a> |
---|
使用する属性 | <a href="URL"> |
---|
属性の href は「Hyper Text Reference」の略です。エイチレフとかハイレフとか読みます。「Reference(リファレンス)」は「参照」って意味。
<a>要素は href属性が必須。この属性でリンク先のURLを指定します。
<a>にはその他いろいろ属性がありますが、覚えておいた方がいいのは title属性。
これを使えば、リンク先の表題や説明を書く事ができます。
使用する属性 | <a href="URL" title="テキスト"> |
---|
<a>要素にはこの他たくさん属性があるけど、今回の内容には「href属性」「title属性」だけで十分。
この他の属性は、下の方の <a>要素で使える属性の一覧 に書いておきますので、興味のあるかたはご覧ください。
まずはリンクさせるHTMLファイルを用意
まずはリンク先になる 新しい HTMLファイルを用意します。
前回作ったHTMLファイル(index.html)の複製を作り、
名前を変えて保存します。ここでは「second.html」という名前にしました。
このファイルを、前回のファイルと同じ場所に保存しましょう。
a要素でリンクを指定しよう
リンク元となるファイル index.html を下記のように編集します。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
〜省略〜
</head>
<body>
<div> <!--本文START-->
<h1>画像を貼ってみよう</h1>
<img src="image/forest.jpg" alt="森林イメージ" width="240" height="160">
<p>
木曽路はすべて山の中にある。あるところは岨づたいに行く崖の道であり、
あるところは数十間の深さに臨む木曽川の岸であり、あるところは山の尾
をめぐる谷の入り口である。一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いていた。
</p>
<p class="clear">
東ざかいの桜沢から、西の十曲峠まで、木曽十一宿はこの街道に添うて、
二十二里余にわたる長い渓谷の間に散在していた。道路の位置も幾たびか
改まったもので、古道はいつのまにか深い山間に埋もれた。<br>
<span>(島崎藤村「夜明け前」序の章より)</span>
</p>
<p>
<a href="second.html">次のページへ</a>
</p>
</div> <!--本文END-->
</body>
</html>
second.html をリンク先に指定しました。
ここでは相対URLを使ってます。
index.html と second.html は同じ場所にあるので、URLはファイル名だけですOK。
リンク先のファイルにも戻るリンクをしてみよう
リンク先の second.html にも、リンクの指定をして index.html に戻れるようにしてみましょう。
second.html の内容を下記のように本文を編集します。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
〜省略〜
</head>
<body>
<!--本文START-->
<div>
<h1>リンクしてみよう2</h1>
<!--2ページ目の写真は削除しました-->
<p>
名高い桟(かけはし)も、蔦のかずらを頼みにしたような危い場処ではなくなって、
徳川時代の末にはすでに渡ることのできる橋であった。新規にとできた道は
だんだん谷の下の方の位置へと降って来た。道の狭いところには、木を伐って並べ、
藤づるでからめ、それで街道の狭いのを補った。
</p>
<p>
長い間にこの木曽路に起こって来た変化は、いくらかずつでも嶮岨な山坂の多いと
ころを歩きよくした。そのかわり、大雨ごとにやって来る河水の氾濫が旅行を困難
にする。そのたびに旅人は最寄り最寄りの宿場に逗留して、道路の開通を待つこと
もめずらしくない。<br>
<span>(島崎藤村「夜明け前」序の章より)</span>
</p>
<p>
<a href="index.html" title="写真のあるページに戻ります">前のページへ戻る</a>
</p>
</div><!--本文END-->
</body>
</html>
index.html へのリンク部分に title属性も加えてみました(25行目)。
これでマウスオーバーしたときに、titleに書いたテキストが表示されます。
では、ファイルを保存して、ブラウザでプレビューしてみましょう。
それぞれの「次のページへ」「前のページへ戻る」のテキストリンクで、2つのファイルを行ったり来たりできるようになりました。title属性の使い方もわかりましたね。
<a>の属性一覧
<a>要素の属性をまとめました。
- href="URL"
- リンク先のURL。
- ping="pingを送信するURL(半角スペース区切りで複数可)" new
- ping(ピン)を送信する pingサーバ(pingサイト)のURLを指定。
半角スペースで区切ると複数のURLを指定できる。
<a href="○○.html" ping="http://blogsearch.google.com/ping http://r.hatena.ne.jp/rpc">○○○</a>
- rel="関係を示すキーワード"
-
このHTML文書とリンク先ファイルの関係(relation)を示すキーワードを指定。
rel属性のキーワードはこちら↓- alternate =代替え文書
( hreflang属性との併用で翻訳版を、media属性との併用で別メディア版を示す) - search =検索ページを示す
- help =ヘルプ
- prev =前へ
- next =次へ
- prefetch =リンク先を事前に読み込む
- bookmark =パーマリンク
- tag =タグ
- license =著作権
- author =作者
<a href="○○.html" rel="alternate" hreflang="en">English version</a>
- alternate =代替え文書
- media="リンク先を表示する時のメディア(機器)タイプ"
-
初期値は all。「 , (カンマ)」で区切って複数指定可能。
メディアタイプはこちら↓- all =すべての機器
- screen =パソコンのスクリーン画面
- tv =テレビ画面
- handheld =携帯電話などの端末
- print =プリンタ
- projection =プロジェクタ
- tty =文字幅が固定された機器(テレタイプなど)
- braille =点字ディスプレイなど
- aural =音声出力機器
<a href="○○.html" media="handheld">携帯・スマホ版はこちら</a>
- target="_blank"(または「_self 」「_parent 」「_top」「ウィンドウ(フレーム)名」)
- リンク先ファイルを表示するウィンドウ(またはフレーム)を指定。
- _blank :新規の(別の)ウィンドウに表示します
- _self: 現在の(同じ)ウィンドウ(フレーム)に表示
- _parent:親になるウィンドウ(フレーム)に表示
- _top:フレームを解除してウィンドウ全体に表示
- ウィンドウ(フレーム)名:その名前のウィンドウ(フレーム)に表示
- hreflang="言語コード"
- リンク先ファイルの言語コードを指定。
ja (日本語), en (英語), es (スペイン語), fr (フランス語), ko (韓国語), zh (中国語) など。
その他は「ISO 639:言語名コード一覧」参照に。 - type="MIMEタイプ"
- リンク先ファイルのMIMEタイプを指定。
text/html(HTML), application/pdf(PDF)など。
「ちょっとメモ:MIMEタイプ」を参照に。 - このほかグローバル属性も使います
- id, class, title, style などのグローバル属性も使えます。
グローバル属性については、「[39] 全要素に使える「HTML5グローバル属性」を見てみよう」をご覧ください。
次回予告
次回は、このリンク部分の文字の色や大きさなどを変更してみましょう。
CSSを使って指定しますよ。
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- [11-4] 別のページの特定の箇所にリンクしよう
- [11-3] 同じページ内でリンクしよう
- [11-2] リンクの文字の色を変えよう(CSS使用)
- [11-1] 他のページにリンクしよう
- (ちょっとメモ)index.html という名のファイル
- [10] 絶対URL と 相対URL(絶対パス と 相対パス)
- [9-2] 画像にテキストを回り込ませよう(CSS使用)
- [9-1] 画像を表示しよう img要素
- [8]コメントを入れよう
- [7] <div>や<span>で特定の範囲を指定しよう
- [6] 段落に<p>要素を使おう(ついでにCSSで整えてみよう)
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