(ちょっとメモ)index.html という名のファイル
最終更新日:2017年10月31日 (初回投稿日:2010年10月30日)
すっごい基本なのに、書いていなかったことがありました。
[42-3] の「rel="canonical" で優先URLを指定しよう」の箇所で、
「 www. や /index.html の有無によって、同じサイトなのにサーチエンジンに別物のサイトとして見られるような場合」と書いたところ「/index.html の有無って何?」とご質問を受けました。
そこで、「index」という名前のついたファイルについて、メモっておきます。
この記事は、実際は2012年07月にアップしたものですが、
ページ下部の時系列のインデックスから外れてしまうので、投稿日を2010年10月に変更しています。
「デフォルトドキュメント」といいます
この「index.html」のように、ファイル名を省略してもブラウザで表示されるファイルを
「デフォルトドキュメント」といいます。
ブラウザは、たいていは「index」という名前のファイルを最初に表示するようになっています。
サーバによってはファイル名まで必要とするモノもあるそうですが、たいがいのサーバは、「index」という名前のファイルがあれば、ファイル名を省略しても、そのファイルをブラウザで表示します。
「デフォルトドキュメント」は、htmlファイルも含めて下記の5種類が、たいていのサーバで決められてます。
- index.html
- index.htm
- index.shtml
- index.cgi
- index.php
サーバによって上記の「デフォルトドキュメント」にも表示の優先順位があります。
たいていのサーバでは「index.html」が一番優先順位が高くなってます。
「デフォルトドキュメント」はファイル名を省略できます
サイトのトップページが「http://www.example.com/index.html」というURLなら、
ブラウザのアドレスバーに「http://www.example.com/」とタイプしても、トップページが表示されます。(最後の「/」を省略して「http://www.example.com 」でも同じです)
ブラウザがこのURLのサーバを探し、最初に表示すべきファイル「index.html」を見つけるから。
さきほど、表示の優先順位があると言いましたが、
例えば「http://www.example.com」のディレクトリに「index.html」と「index.cgi」があれば、
ブラウザは、優先順位の高い「index.html」を表示するってわけです。
トップページのHTMLファイル名が「index.html」ではなく、例えば「toppage.html」だったら、
URLは「http://www.example.com/toppage.html」じゃないと表示されません。
これではURLが長いし、ユーザにとって面倒くさいですよね。
せっかくブラウザに「index」という名のファイルはURLで省略されても最初に表示するルールがあるのですから、トップページは必ず「index.html」にしとこう。
この場合のURLは「絶対URL」です。 URLについては [10] 絶対URL と 相対URLをご覧ください。
下の階層でも「index.html」を使おう!
サイトのトップページだけでなく、各カテゴリー(第2階層以下)のトップにも「デフォルトドキュメント」を使いましょう。
例えば「example.com」というサイトに「news」というカテゴリを作るとします。
この「news」のトップページにも「index.html」という名前をつけましょう。
ブラウザは「http://www.example.com/news」とだけ指定されても、このディレクトリでのデフォルトドキュメント(index.html)を表示します。
「index.html」にするメリット
メリットはアクセシビリティ(ユーザビリティ)。 サイトに来てくれた人にわかりやすい。
「URLが短いから」っていうダケじゃなく、ブラウザのアドレスバーを見るだけで、自分がサイト内のどこにいるかわかる。また、ブックマーク(お気に入り)した後で、URLを見ただけで、どんなページだったかわかる。などの使いやすさがあります。
アクセシビリティ(ユーザビリティ)= SEO(Search Engine Optimization (検索エンジン最適化) )だと思ってください。
具体的な「index.html」の使い方
下の「example.com」というサイト例を見てください。
サイトのカテゴリとして「news」「products」「shop」「user」を作っています。
このサイトのトップページは「http://www.example.com」というURLだけで表示されます。
このトップページのURLの後に「/news」と付けるだけで、ニュースのトップページが表示されます。
トップのURLに「/products」を付ければ、商品ページのトップに行けます。
この「news」「products」などのように、ビジタにわかりやすいディレクトリ名にするのがベスト。
第三階層目の「/products/tops」内のトップも「index.html」というファイル名を使ってます。
どんなに深い階層(ディレクトリ)でもデフォルトドキュメントのルールはイキです。
このように、
- 各カテゴリごとに階層(ディレクトリ)を分ける
- ディレクトリ名は、ビジターにわかりやすい名前にする
- それぞれのディレクトリのトップページを「index.html」にする
というのが、サイト制作の標準ルールです。
「www.」も省略できる(場合が多くなってきた)
ついでに、 [42-3] で「.www」に関しても「有無がある」と言ってますが、それについて。
例えば、ブラウザのアドレスバーに、「fc2.com」とタイプすると「fc2」のトップが表示されます。
これが「www.fc2.com」と書いても同様に表示されます。
www. 有りでも無しでも、ブラウザは同じURLだと認識するから。
しかし、NHKは「nhk.or.jp」と書いても、またNECも「nec.co.jp」と書いても、エラーになって表示されません。前にwww.を付けてやると表示します。
www. が無いと、ブラウザが認識できないURLもあるんです。
ウェブ創世記の頃にできたウェブサイトは、www.の有る無しで違うウェブサーバだと設定されました。ですので、古くから存在するサイトは www.の有る無しが重要なんだって。
ドメイン情報を直せば「www.無し」にすることも可能なのでしょうけど、今さらURLを変えるには、広報物の数が膨大で予算的に無理なのかな。
それに「www.付きで浸透しているのだから、わざわざ変える必要は無い」という考えもあるんでしょう。
これから新しくドメイン名を取得したら、「www.example.com でも example.com でも どっちでもOK」と管理会社から言われると思います。
SSL化が標準へ
今後は、http より https が主流になっていくことになりそうです(2017年9月記)。
https とは、HTTP over SSL/TLS の略。
SSL は Secure Sockets Layer、TLS は Transport Layer Security という、インターネット上でデータを暗号化して送受信できる技術。
Googleが「https」を推奨していて、SSL化していないページのフォームからの送信時に警告メッセージを出すことにしたそうで、Firefoxもそのような措置をとります。
SEO的にも「https」のほうが有利になるので、既存のサイトは SSL化しなくてはならなくなりそうです。
次回予告
さて次回は、通常どおりの HTMLの要素の話に戻ります。
次回は リンクを貼って、他のページにジャンプ(ページ遷移)してみましょう。
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初心者にも使いやすい(と思う)レンタルサーバー
「初心者ですがレンタルサーバーはどこがいい?」というご質問をよくいただきます。
自由にファイルをアップロードできる自分のサーバがあると便利ですよね。ローカル環境じゃなくサーバ上で試してみたい時がありますからね。
私が使っているのは、
スターサーバーや ロリポップ!
です。どちらも管理画面がわかりやすく、マニュアルも充実していて、料金も安い。どちらもライトプラン以上で WordPress が使えます。
初心者が始めやすいサーバだと思います。
ちょっと料金は高いけど、さくらのレンタルサーバや、エックスサーバー
は、やはり老舗なのでおすすめです。
両方とも高スペックでコスパが良く、老舗でユーザーが多いので、質問する場がたくさんあります。初心者だけど仕事でサーバが欲しい場合は、安心なのではないかと思います。
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No title
なんか空白ページが表示されました。
Re: No title
「http://honttoni.blog74.fc2.com/index.html」は無いで正解。
「http://honttoni.blog74.fc2.com/index.php」(最後の拡張子がphp)
で試してみて。このブログのトップページが表示されます。
本文中にも書いていますが、「デフォルトドキュメント」は、htmlファイルだけでなく phpファイルもありです。
このブログは「FC2ブログ」というブログサービスを利用しています。
ブログシステムは、ブラウザへはHTML形式で書き出されますが、phpファイルで構成されているはずなので、デフォルトドキュメントは index.phpなんですね。